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![]() 腰上だけとはいうものの、ヘッド、シリンダー、ピストン入れ替え、こびりついたガスケットの清掃、などなど様々な作業があるのです。大人4人がかりだけれどたった一日でエンジンをかけ走らせるという壮大なプランを慣行することになりました。 ひとり、ふたり、そして4人・・。エンジンを組み付けるたびに仲間が増えていく。正直言って素晴らしい仲間にめぐり合えた。っていうか、無茶苦茶ですね〜私。 |
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![]() 「まっちゃ〜ん、おはようさん〜。やってるね〜。しかし今日も寒いやんか〜。」 「おはようございます。前回に引き続き、今回もありがとうね。」 「今日は何とかうまいこといくといいね〜。腰下は自信あるんやろ〜。だったらきっとうまいこと行くに〜。大丈夫やに〜。なっとでもなるんな〜。ワシはまっちゃんから呼ばれたら何回でも来るんな〜!」 |
![]() 9:56 ブリーザーホースから煙を吹いたPOSHエンジンの腰上が外されていきました。 |
![]() 「鈴鹿さんよ〜。ピストン真っ黒けだけれど、メッサ綺麗やん!やっぱりクランクメタルが焼きついてたのかな〜?」 「そう決めんのはまだまだ早いに〜。シリンダを外すまでは〜。ピストンリングを見てみよに〜。まずはそれからやに〜。」 この時、クランクメタルのガジりでクランクケースをまた割るのはもういやだ!と、そればかり考えていました。 |
![]() こちらは4番ピストンの画像。 |
![]() ひとひねりで重いZ400FXのフロント浮く位のトルクですからね。相当な爆発があったことでしょう。 |
![]() 「まっちゃ〜ん!ピストン、ヒビ入ってるやん〜。」 「鈴鹿さん、ま・・・・・・マジで・・・・?」 「これはやっぱり圧縮比高すぎたんですに〜。ハイサイさんの情報のとおりやに・・。やっぱり燃焼室の拡大が必須だったんやに〜。」 「エンジンごと、そのまま売れば良かったものに、うかつに手を出してしまった・・。私ってバカちんだな〜。やっぱり情報不足でしたね。」 |
![]() 「鈴鹿さんよ〜、このピストン、まぁ★さんに溶接お願いして何とか使えるんかな〜?」 「あんたも懲りやんな〜。オブジェにしときない〜。オブジェ。」 「割れているかも知れないスペシャルピストンで出品・・はぁ〜。割れてるから売れやんな〜。もう・・・・。あ〜・・あ〜・・。」 |
![]() 「そうね〜。そう考えましょう〜。ポジティブやな〜。いいなぁ・それ。」 「ここからガスが下に漏れて、ブリーザーからガスが漏れてたとしたら、腰下には問題がないということやに〜。今日はいい日になるに〜。」 「そやなぁ・・そうだといいけどなぁ・。」 |
![]() 「柴ちゃん、マサさん、おはようございます。」 「おはようございます。何だかまっちゃん、元気ありますね。さて、どんな感じなのですか?」 「それがさな〜、ピストン全部割れてましたよ!」 「ぜ・・全部ですかぁ。全部なの?マジですか〜?」 |
![]() 「ははははは。何を言ってるんですか。この人は〜。」 「柴ちゃん、この人悪魔やでな〜。ほっときない。」 ここから柴ちゃんとマサさんはこびりついたガスケットのお掃除をお手伝い頂きました(爆) |
![]() 「まっちゃん、何しとんの〜。」 「鈴鹿さん、すっかりリングのはめ方忘れてしまいました。」 「かなわん人やなぁ。3年前経験してるやんか〜。」 「した覚えがないんさ〜。っていうか、全くといっていいほどやり方解りません。教えてください。」 |
![]() 「なるほどなぁ・・。鈴鹿さんは何でも知ってるなぁ・・。」 鈴鹿さんは何で覚えているのかな?簡単にはめていく。多分3年前はミツトモさんか、エンジニアリング先生にして頂いているのである。私がやってても私が忘れているだけなのでしょうね。 こうしてピストンに新品ピストンリングがはめられていきました。 「まっちゃ〜ん、シリンダはどっちにするの?ZGPシリンダか、ZFX赤シリンダかな。」 |
![]() 「赤で行こに〜。まっちゃんは赤シリンダやろ。筋も消えてるんやろ。大丈夫やに。ヘッドもGPヘッドだし。うまく行くに。」 「もう少し考えさせて・・。」 |
![]() マサさんは丁寧に赤シリンダのガスケットもお掃除を・・。 本当に有難い。 |
![]() 「皆さん、ご飯にしましょう。」 ここで皆さんと昼食を。 |
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![]() 「柴ちゃん、ええ経験やに〜。」 鈴鹿さんと柴ちゃんコンビでピストンはひとつずつ装着されていきました。 |
![]() 「案外地道で細かい作業なんやに〜!」 「鈴鹿さん、これはすごいですね〜。初めて見ました〜。」 「柴ちゃん、マサさん、鈴鹿さんの手はゴットハンドでしょう・・。素晴らしい技術なんやに。よーく見ておくように。」 「まっちゃ〜ん!あんた〜写真ばっかり撮ってないでさぁ〜。」 |
![]() 「それが3番のピストンピンが入らないんさ〜。」 「柴ちゃん、トンカチを鈴鹿さんに渡してあげなさい。」 「まっちゃんは総監督なんだ〜。」 「違うに・MDS★WEB撮影係です(爆)」 |
![]() 「はははは〜。いつもこうなのですか?」 「まっちゃんは、手を使わず、全て電動やに。怖くて見てられんのさ〜。」 14:05 アルミ板をピストンに巻きつけて、タイラップで締め付けていきました。 |
![]() 「まっちゃ〜ん、なかなか考えたやんか〜。」 「鈴鹿さんよ〜。ワシも何だかんだ言ってTOYOTA式KAIZENしてますんやに〜。」 14:11 いよいよシリンダー装着作業。ここでMDC777さんがおみえになりました。 |
![]() 「伊勢からわざわざありがとうね。今一番いいところですよ〜。」 「まっちゃ〜ん。これはなかなか素晴らしい方法やな〜。」 コンコン・・・。 「入らないなぁ・・。何でやろ。」 なかなか入らないシリンダに、5人とも不思議。 |
![]() 「1番もOK!2番もOK!3番もOK!4番もOKやに。完璧やのにな〜。何でやろ。これ以上全く入らんのさ〜。」 「何で?」 「鈴鹿さん、どうしようか?」 「おかしいなぁ〜。完璧やのにな〜。」 |
![]() 「ブッ!!柴ちゃん、あ・・・あかんやん〜。またやり直しやん〜!!」 これは必死にシリンダーをはめてたらおしっこちびりな事なんですけど、再利用可能なタイラップと、ノーマルスリーブの厚みもあって、さほど苦にはならなかったのです。 再度シリンダーを抜きました。 |
![]() いい感じですね。 |
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![]() 「神様仏様・・。お願いですからクランク一周してください。」 シュルシュル・・。 キタ━━━━(゜∀゜)━━━━ !!!!! |
![]() 「まっちゃん、良かったやんか〜。」 「鈴鹿さん、ヘッド装着してクランク一周廻っただけで、涙が出るほど嬉しいな。」 「まだ安心は出来ませんに・・クランクメタルガジリの可能性もあるでな〜。はやいところ、エンジンかけないとね。楽しみやん〜。」 この時間を境に、冷たい風が吹きつけていました。 |
![]() 私と柴ちゃんがキャブとイグニッションコイルを装着。 超スピードで組みつけられていきました。 |
![]() エンジンは赤シリンダーもあるけれど、GPヘッドとの組み合わせはやっぱり誰がなんと言おうと渋い。 気づくの遅いわっ! |
![]() キュルルル・・ボボボボッ・・ボーーーーーッ! 「まっちゃん、おめでとう!煙も全く出ていないですね。おめでとう!」 「ありがとう!皆さん本当にありがとう!」 何だか今までが長かったから、何だか涙が出てきました。クランクからの音も全く出ていない。煙も出ないし、ブリーザーからの内圧も全くない。 |
![]() 本当に素晴らしい一日になりました。鈴鹿さん、柴ちゃん、マサさん、MDC777さん本当にありがとう。そしてパーツを届けてくれたアキヤマ先生、本当に御礼申し上げます。 |
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